ゴルフを始めたばかりの方の中には、「距離計って必要なの？」「上級者だけが使う道具なのでは？」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。確かに、プロや経験者が使っているイメージが強く、初心者にはハードルが高いと感じられるかもしれません。
ですが実は、距離計は初心者こそ上達の助けになる便利なアイテムです。自分の飛距離を把握し、クラブの使い分けを学ぶうえでも役立ちます。ただし、メリットだけでなく注意点もあるため、使い方や選び方を知っておくことが大切です。
この記事では、ゴルフ初心者に向けて「距離計の基礎知識」「メリットとデメリット」「初心者に合うモデルの選び方」などをやさしく解説します。
距離計とは？ゴルフ初心者でも使えるの？
ゴルフ用距離計とは、ボールからピンまでの距離や、特定の地点までの残り距離を測るための道具です。レーザー式やGPS式の2種類があり、それぞれに特徴があります。レーザー式はピンやバンカーなどの特定のターゲットを狙って距離を測るタイプで、GPS式は地図情報をもとに現在地から目標地点までの距離を表示します。
「初心者にとって扱いが難しいのでは？」と思われがちですが、最近の距離計は非常に操作がシンプルになっており、ボタン一つで計測できるモデルも多く存在します。特にGPSタイプは画面を確認するだけで距離が分かるため、初心者にも扱いやすい設計になっています。
使い慣れるまでは戸惑うこともあるかもしれませんが、基本的な機能に絞ったシンプルなモデルを選べば、すぐに感覚を掴めるでしょう。スコアやコースマネジメントの理解を深める意味でも、早い段階で導入して損はありません。
距離計を使うメリットとは
距離計の一番のメリットは、正確な距離を知ることでクラブ選びが明確になることです。ゴルフ初心者がよく抱える悩みのひとつが、「どのクラブを使えばいいか分からない」というもの。距離計を使えば、自分の現在地から目標までの距離が分かり、その距離に合ったクラブを選ぶ練習ができます。
また、自分がどのクラブでどれくらい飛ばせるのかを把握する「飛距離管理」にも役立ちます。たとえば、7番アイアンで120ヤード飛ばせると分かれば、それを基準に他のクラブとの使い分けも考えやすくなります。
さらに、コースの障害物（バンカーや池など）までの距離を知ることで、安全な戦略を立てることも可能になります。漠然とした不安が減ることで、精神的な余裕を持ってショットに臨めるのも大きな利点です。
初心者が感じやすいデメリットと注意点
距離計には多くのメリットがありますが、初心者が使う上で注意しておきたいポイントもあります。まずひとつは、距離だけを頼りにしすぎてしまうことです。ゴルフは風、傾斜、芝の状態など様々な要因で距離が変わるスポーツ。距離計はあくまで「参考情報」として使い、状況判断もあわせて学ぶことが大切です。
また、レーザー距離計の場合、ピンを正確に狙って測るためにはある程度の手ブレを抑えるコツが必要です。慣れないうちは、思った対象と違う場所を測ってしまうこともあるため、まずはGPSタイプから始める方がストレスが少ないかもしれません。
さらに、距離計の使用が競技ルールやゴルフ場の規定で制限されている場合もあります。ラウンドに出る前に、そのゴルフ場での使用可否を確認しておくことも忘れないようにしましょう。
ゴルフ初心者におすすめの距離計の選び方
初心者にとって距離計を選ぶ際に注目すべきポイントは、「操作のしやすさ」「視認性の高さ」「価格帯」の3つです。まずは、操作がシンプルで直感的に使えるモデルがおすすめです。ボタンが少なく、すぐに距離が表示されるタイプだとストレスがありません。
次に重要なのは、画面の見やすさです。特に屋外の強い日差しの下でも表示がはっきり見えるかどうかは大切なチェックポイントです。数字が大きく表示されるか、カラーディスプレイが搭載されているかなども確認しておくと安心です。
価格については、初心者であれば1万円〜2万円台のエントリーモデルでも十分な機能を備えています。最初から高額なモデルを選ぶ必要はなく、必要最低限の機能に絞ったモデルからスタートするのが良いでしょう。
距離計を上手に活用するためのコツ
距離計は「持っているだけ」では意味がありません。うまく活用するためには、「距離情報をどう使うか」がカギになります。たとえば、打つ前に距離計で測った数字を参考にしながら、自分の飛距離とのズレを少しずつ記録していくと、徐々にクラブごとの飛距離感覚が養われます。
また、毎ショットごとに距離計に頼りすぎず、まずは自分で感覚的に距離を予測してから測ってみる、という使い方もおすすめです。これにより、距離感を育てる練習にもつながります。
距離計は単なる「機械」ではなく、自分のゴルフ力を伸ばす「学習ツール」として活用するのが理想です。記録を取る、振り返る、修正する。このサイクルを習慣にすれば、初心者でも効率的にスキルアップすることができます。
